社交ダンスは元々欧米諸国で踊られていたものが、英国で体系化されたものと言われます。
英国ではボールルームダンス(Ballroom Dance 舞踏室ダンス)と言われたものを、日本では社交ダンスと訳されたものです。
社交ダンスは、スタンダード種目とラテンアメリカン種目に分けられます。
スタンダードはモダンとも言われますが、ヨーロッパの宮廷舞踏をルーツとした、男女がきちんと組み、一定の方向に進みながら踊る比較的上品なダンスです。
ラテンアメリカンは、主に南米をルーツとした踊りで、組んだり離れたりと男女の組み方が自由な、明るく情熱的なダンスです。
最近のダンスパーティーでは、ワルツ、タンゴ、ルンバ、チャチャチャ、スローフォックストロット、クイックステップが主体で、サンバが時にかかります。クイックステップの曲では、ジルバやジャイブを踊る方もおられます。
■ パーティーダンス
● ブルース: ゆっくりしたリズムで上下無く踊ります。ステップも簡単なので、社交ダンスとして最初に覚えてほしいダンスです。
● マンボ: 男女が向かい合って前後に踊ります。男性が手でリードするということが無く,男性が先に踏んだステップに遅れて女性が同じステップを踏むというルールが特徴です。この曲がかかった時はチャチャチャを踊る人が多いようです。
● ジルバ: パーティーで人気のダンス。アップテンポで男性のリードにより女性がクルクル回りながら踊ります。
この曲がかかった時はクイックステップを踊る人も多いようです。
● スクエアールンバ: 通常は組んで、時には離れて左右に、またはボックス型に踊ります。
この曲がかかった時はキューバンルンバを踊る人が多いようです。
■ 競技ダンス(狭義の社交ダンス)
【スタンダード】
● ワルツ: 3拍子で流れるような動きと、回転、ライズ&ロアーを特徴とした優雅な踊りです。社交ダンスの代表です。
始めるのは簡単で、しかしきれいに踊るのは難しい踊りです。
● タンゴ: 他のスタンダードと異なり、上下運動は無く、クイックとスローにめりはりをつけ、歯切れ良くシャープに踊ります。横歩きが多いのも特徴です。
● クイックステップ: 早いテンポに合わせ、走るように踊ります。基礎のステップはブルースに近いので、社交ダンスの入門に教える先生もおられます。
● スローフォックストロット: 4拍子のゆっくりした音楽に合わせ、静止することが無い、流れるような動きで踊ります。
● ヴィニーズワルツ: 3拍子の早い曲に合わせ、くるくる回りながら踊ります。優雅で格調高いダンスです。ウィンナワルツとも言われます。踊れる人は少なく、最近のダンスパーティーではめったにかからない曲のようです。
【ラテンアメリカン】
● ルンバ: キューバンルンバというステップで踊ります。ラテン種目の基本とも言えるダンスで、ゆっくりとしたテンポの音楽で踊る、愛のダンスです。
● チャチャチャ: ルンバが原形となっており、基本的なステップはルンバと同じですが、3と4の間に2歩入れて5歩で踊ります。リズミカルな音楽に合わせて歯切れよく軽快に踊るダンスです。
● サンバ: リオのカーニバルなどで踊られている、エネルギッシュで華やか、そして独特のリズムを持ったダンスです。
● パソドブレ: 闘牛をモチーフにした迫力あるダンスです。男性は闘牛士,女性は闘牛士の持つケープ、もしくは牛を表現します。 フラメンコのテクニックも取り入れられています。
踊れる人は少なく、最近のダンスパーティーではめったにかからない曲のようです。
● ジャイブ: ジャイブは軽快で、動きの早いダンスです。ルーツはジルバで、発祥地アメリカから英国に渡ったジルバが、歩数やリズムを改良されてジャイブが誕生しました。